NAD+欠乏で起きる4つの障害

NAD+をご存知ですか?

聞き慣れない方や初めて聞く方もいるかもしれません。

      

NAD+とは ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドという名前で

ナイアシンというビタミンB3の一種から形成され、ヒトの体内に存在している成分です。

また、細胞が損傷した時に回復を促すサーチュイン遺伝子の活性化をさせる重要な成分なのですが、

このNAD+が欠乏することで、恐ろしい病気を引き起こすのです。

ここではNAD+が引き起こす4つの障害をご紹介します。

1.湿疹やアトピーなどの皮膚炎

皮膚炎は一見、皮膚上表面で炎症が起きていると思われがちですが

実は、より深い真皮での炎症なのです。

身体を守っているバリアの役割を果たしている皮膚が弱くなり、細菌やアレルゲンを防ぎきれなくなると真皮の血管を腫れ上がらせ、

細菌に感染した患部を改善しようとする免疫が過剰に反応し、炎症やかゆみを生み出します。

NAD+がうまく形成されないと

皮膚のダメージを回復させることも、過剰に反応してしまう免疫を正常にすることも難しくなり皮膚炎を引き起こします。

妊娠中の女性は生まれてくる子供にも影響する

妊娠中の女性がNAD+欠損している場合、本人だけではなく、

生まれくる子供がアトピーを患う可能性が高くなります。

今では生まれつきのアトピーなどの皮膚炎は昔と比べて一般的なものになってきましたが、

ここ最近では大人になってから急に発症するケースも多いそうですので注意が必要です。

 

2.下痢などの腸障害

下痢とは、排便中の水分が増加し、泥状あるいは液状の排泄をする状態です。

腸粘膜障害による水分の吸収阻害、腸の急激な蠕動運動による容物の通過、過剰な腸液分泌作用などにより発生します。

これには

暴飲暴食や大量のアルコール摂取などで自ら要因を作ってしまうケースと

冷えや細菌、ウィルス感染、ストレスなどの外からダメージを受けてしまうケースが考えられますが

NAD+がうまく形成されないことで、腸のダメージを回復させる事が出来ずに辛い下痢を引き起こすのです。

下痢が長く続くことで、食欲不振や腹痛だけでなく全身の倦怠感、痙攣や意識障害など重い病気につながることもあります。

 

3.認知症

認知症は、人間の活動をコントロールしている司令塔である「脳」の細胞が死んでしまったり、

働きが悪くなったために記憶障害や理解・判断力の障害など様々な障害が起こり、

生活する上で支障がでている状態のことを指します。

老化にともなう物忘れと違って、認知症は脳の神経細胞の急激な破壊により起こるもので、

物忘れの物事全体がすっぽりと抜け落ち、ヒントを与えても本人には自覚が無いため思い出すことが出来ません。

また進行性であり、日常生活に支障をきたします。

NAD+がうまく形成されないと脳に十分な栄養が行き届かない上、

損傷や破壊が起きても回復させようとする事が出来ないため

認知症や認知症にともなう周辺症状として睡眠障害や不安感に駆られる鬱、

感情障害にもつながり、遺伝することもあるそうです。

 

4.死

一番恐ろしいのは「死」です。

1〜3までにご紹介した病気からつながって死に至ることもありますが、

女性がNAD+欠乏にいたると

胚の発生が阻害されてしまい妊娠ができない、または流産や

生まれた子供が先天性奇形症候群を患うという事にもなりかねないそうです。

 

おわりに

NAD+の欠乏により

本人だけでなく、生まれてくる子供にも恐ろしい影響があります。

今では料理をしなくてもコンビニでご飯を買って、すぐに食べられる為

栄養をしっかりと摂る事が難しいと思う方も多いと思いますが補えない栄養はサプリなどでも摂取することができますので

(NAD+は外から摂取ができないため、NMNというサプリを摂取することで生成できます)

自分のため、将来のために出来る事を今のうちからやっていきましょう。