みなさんは宇宙飛行士と聞いたらどのような印象を抱きますか?
憧れ? 希望? 未来?
輝かしいものを感じますよね。
しかし、宇宙飛行士には私たちが想像できないほどの過酷な現状があるのです。
その過酷な状況と解決できうる新たな研究をご紹介いたします。
宇宙飛行士のキケン!
宇宙空間で仕事をする宇宙飛行士には様々なキケンがつきまといます
1:出たら戻れない!?宇宙服の膨張
宇宙空間で長時間仕事をしていると着用している宇宙服が徐々に膨らみ、
気づかぬうちに船内への入り口には入れないほどに。
酸素ボンベにも限界がりますので、最悪の場合死に至ってしまうことも…
1965年、歴史に残る初の宇宙遊泳を行ったソヴィエトの宇宙飛行士アレクセイ・レオーノフは、
宇宙服が膨らみすぎて、宇宙船ボスホートのドアを通り船内に戻ることができず、
危うく命を落としそうになりましたが、幸いにもスーツについていた圧力を逃がすバルブのおかげで
ドアを通過できるぐらいにスーツを収縮させることに成功し、彼は無事船内に入ることができたそうです。
2:宇宙服の中で溺れる!?恐怖の水
宇宙服には様々な機能がついています。どこからか水がもれてしまうとヘルメットの視界を遮り、
そして耳や鼻口を塞ぎ溺れさせていまうことがあるそうです。
2012年の夏、欧州宇宙機関の宇宙飛行士ルカ・パルミターノは国際宇宙ステーションの外で遊泳中、
宇宙服のどこかから漏れてきた水がヘルメットに入り込み、視界を遮られたままで溺れてしまいました。
水は初めに彼の視界を遮ると、ほぼ同時に耳の中を満たし、
鼻を覆い、頭を振ってもそこから逃れることができず、必死に自分の気を鎮めました。
手探りでなんとかエアロックに引き返し、
そこでやっと彼のヘルメットは同僚の手助けで外され、タオルで水を拭いてもらって事なきを得たそうです。
3:帰還した後に現れる後遺症
無事宇宙空間での仕事が終わり、地球に帰還しても身体の中はズタボロ。
宇宙空間では考えられないほどの無数の電磁波や放射線が漂っています。
そんな中で仕事をするのですから、影響を受けないわけがありません。
多くの宇宙飛行士は
視覚障害や身体の痛みが生じたり、
2年以上にわたる火星ミッションなどの長期ミッションを経験した宇宙飛行士は
なんらかのガンになり、寿命も24年ほど短くなると言われています。
宇宙飛行士を救う最新研究「NMN」
宇宙服の問題などは技術的に解決ができますが
放射線被曝について今までは致し方ない職業病とされてきました。
しかし、今日の研究で
飲むだけで放射線被曝から救うことができうる成分が発見されました。
それがNMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)です。
NMNはビタミンB3を構成しているひとつで、私たちの身体の中に普段から存在し、
細胞や遺伝子が損傷した時の回復作用を促進する働きを持っています。
放射線被曝は細胞が破壊されることから始まるわけですから、まさしく大元の原因に効くわけですね。
また、老化とともに減少、生成できなくなるそうで、服用することで細胞が若返るという研究も発表され「若返り薬」と呼ばれています。
このNMN にはNASA も注目しており、研究を支援しているそうです。
憧れの職業
宇宙飛行士
願わくば、彼らが仕事を終えた後にも健康に暮らしていけるよう
NMNの研究が実り、実現して欲しいものです。
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