NMNはどうして治療薬にならないのか

なぜ、NMNは治療薬にならないの?
様々な面で効果が期待できると発表されているNMNですが
これだけすごいのに何故治療薬として認定されないのでしょうか。
最新の研究と治療薬認定にいたるまでの道のりをまとめました。

目次 

  • そもそもNMNとは?

    言わずとも知られるものですがあらためて…
    「若返り薬」とも一時期呼ばれていましたが
    正体はビタミンB3群の中の1つで
    ニコチンアミドモノヌクレオチドという名前の成分です。
    あらゆる生物に存在しますが、年齢を重ねていくうちに失ってしまうと言われています。
    このNMNは、細胞が損傷したときに回復司令を出すサーチュイン遺伝子を活性化する働きを持っているので、それが少しずつ減ってきてしまうと現れるのが「老化症状」という訳です。

    NMNの効果が期待できると発表された症状


    非常に多くの研究機関が日夜NMNの実験を行っており、その分だけ発表も多くされています。
    あまりにも多いので大まかにご紹介します。

    ・筋肉再生、筋組織の修復、筋組織の増強
    ・骨形成、骨密度の増加
    ・血管拡張、毛細血管の再生、血管組織の修復
    ・髪の毛の再生、髪組織、頭皮の修復
    ・緑内障の予防、水晶体の再生、視力の向上
    ・口内環境の改善、唾液分泌再生、歯茎組織の再生
    ・聴力の再生、三半規管の修復、聴覚神経の修復
    ・鼻腔内の組織再生、嗅覚神経の修復、異物処理機能の修復
    ・肌老化を回復、美白促進、抗酸化、保湿
    ・ホルモンバランスの調整、自律神経の修復
    ・脳の神経伝達機関を修復
    ・放射線による遺伝子破壊を制御
    などなど

    もはや、なんにでも期待できるのでは?と思うほど様々な面で注目されているのですが
    なぜ治療薬認定がされないのでしょうか?

    こんなに大変!治療薬への道のり

  • こんなに大変!治療薬への道のり

    日本SMO協会によると
    日本では1年間に40〜50種類の新しい薬(新医薬品)が誕生しているそうですが、この誕生に至るまでに基礎研究から様々な方面での研究、試験を行い、18年以上もの長い開発期間と200〜300億円もの費用がかかると言われています。
    治験とは?

    上記のような試験の中で、人における試験のことを臨床試験(治験)といいます。
    治験は患者さんの人権や安全の確保に最大限配慮しながら、第Ⅰ相~第Ⅲ相のステップを経て、「くすりの候補」の有効性と安全性などを慎重に調べます。治験は、新しい薬を世に出すため欠かすことのできない過程なのです。

    つまり、NMNの臨床試験が開始されたのは2016年ですから
    2034年には新薬として認定されるのではないかと予想されます。
    まだまだ先ということですね。
    現在、サプリとして販売されている「NMN」は
    110,000〜300,000円と高額のため、保健がきくと嬉しいものです。