NMN最新研究 出血性ショックの死亡率を下げる効果

みなさんは
「出血性ショック」という言葉をご存知でしょうか?
これは血液の循環が悪くなり、全身の組織や臓器に血液が十分運ばれない状態です。
この状態が続くと臓器に酸素や栄養が十分運ばれなくなるので、 組織や臓器に重大な障害を引き起こします。

原因としては、 出血や脱水による血液の量の減少や (循環血液量減少性ショック、出血性ショック、熱傷性ショック) 心臓のポンプ機能の低下(心原性ショック)などがあります。
出血性ショックは、外傷による出血の他、消化管など体内からの出血によって大量の血液がなくなった時にみられます。
全身を巡る血液量は体重の約8%といわれています。全血液量の20%以上の血液がなくなるとショック症状が表れるようになります。
症状は、皮膚が蒼白くなる 、冷汗が出る 、脈が弱く早くなる 、虚脱 呼吸不全が挙げられます。
早期に治療が行われないと多臓器不全〔たぞうきふぜん〕を起こして、死に至ることもあります。

もし事故にあって、出血したまま救助が来なかったとしたら
1時間も立たないうち、この出血性ショックとなる確率は高いのです。

最新のNMN研究!(2018年9月6日公開)

NMNを事前に5日間経口投与したマウスと何も与えていないマウスに
固定圧ショックを90分間与え続け、
その後の出血性ショックからの蘇生率を検査するという実験がアメリカのペンシルベニア大学で行われました。

この実験の背景にあるのは
アメリカでは出血性ショックは45歳未満の死亡理由の主な原因であるということ
現在、蘇生させるために焦点があてられているのは、損傷した箇所を迅速に手当し、血液量を回復させること。しかし、ショック状態が深刻すぎる、または救助が遅かった場合、死に至ってしまうケースが多いそうです。

だからこそ、
出血性ショック後の細胞代謝を回復させ、サポートすための治療法を開発することは、
多くの命を助けることにつながり、NMNに注目が集まっているのです。

注目の実験結果

NMNによる前処置およびその後の蘇生により、
NADレベルが増加し、NAD / NADH比が回復し、ミトコンドリア機能が改善され、炎症が緩和された。
重要なことに、NMNはまた、出血性ショック中の全生物生理学的回復力および蘇生後の生存率を向上させた
このように、NMNは治療補助剤として有望であり、更なる臨床調査を保証する
また出血性ショック後に体内蓄積するダメージを軽減してくれる事も判明したそうで、
人での臨床試験も今後行われていくということです。

話題の若返り薬「NMN」は効果が実証され
今後医療の中で使用される日も近いでしょう。
日本でも市販されているものは出処がわからない上、
高価なので保険が適用されるのを期待したいですね。