NMNが母乳にも効果あり!? 母乳量を増やすための5つの方法

妊婦さんアンケートによると、
「出産後、母乳で育てたい」と考えているは約90%。
しかし実際は、約69%のママが「母乳が出ない」「母乳は出ているが十分な量が出ない」と、母乳不足に悩んでいます。
そこで、今回はNMNの効果と母乳を増やす方法についてまとめました。

目次 

    • 母乳のメカニズム

      妊娠すると、プロラクチンプロゲステロンという2つのホルモンの分泌が盛んになります。
      プロラクチンは乳腺の発達を促し、プロゲステロンは母乳が出ることを抑える作用があります。
      だから妊娠中は乳房が大きくなってもまだ母乳が出ないのです。

      赤ちゃんが生まれると、プロゲステロンのはたらきは弱まり、
      かわってオキシトシンというホルモンが分泌されるようになります。
      オキシトシンは母乳を噴出させるはたらきのあるホルモンです。

      乳腺を発達させ母乳を作るプロラクチンは、
      赤ちゃんを守ろうという気持ちを作るホルモンとも言われ、“母性ホルモン”と呼ばれ、
      オキシトシンはママに幸福感や恍惚感を与える作用があり、“しあわせホルモン”と呼ばれることもあります。
      この2つのホルモンは、
      赤ちゃんに乳首を吸ってもらうことが刺激となり、たくさん分泌されるので、
      最初は母乳が出にくいと思っている人も赤ちゃんに乳首を吸わせていることで出るようになることもよくあります。
      また、オキシトシンには子宮を収縮させるはたらきもあり、
      妊娠によって拡がった子宮を早く回復させる助けにもなります。

      そしてこの母乳は血液から作られています
      ママが食べ物から摂取した栄養分は血液を伝わり、姿を変えて母乳となります。
      血液は赤いのに母乳は赤くならないのは、血液が母乳に変わる際に、赤色の元となる赤血球は吸収されず、
      そのほかのたんぱく質や白血球、栄養が母乳へ吸収されるからです。
      血液のもとにもなる食事の栄養バランスが、母乳の出に影響してしまうこともあるといわれています。
      バランスの良い食事を心がけ、質も量も良い状態の母乳を出せるようにしましょう。

      出ない母乳を増やすには?

      母乳は血液からできていますが、
      身体が冷えていると血のめぐりが悪くなり、乳腺にも血液が流れにくいため母乳が出にくくなります。
      出産でお腹から赤ちゃんや胎盤、羊水が出てしまっているので、ママの体は冷え症になりやすいものです。
      時々足首、お尻などを触ってチェックしましょう。
      冷えていたら、下記の対処法を試してみましょう。

      出ない母乳を増やす方法1:身体をあたためる

      産後1ヶ月健診まではバスタブに浸かる事は出来ませんが、
      最近では悪露(産後の出血)が茶褐色になればバスタブに入る事が出来ます。体調をみながら入浴していきましょう。
      産後すぐや、お風呂にゆっくり入る暇がない時は、授乳しながらフットバスをするのがオススメです。
      また、お乳を蒸しタオルで温めて左右上下に動かしてみると母乳の分泌が増えやすくなります。

      くるぶしをソックスで隠す


      赤ちゃんを抱っこしていると、体幹は温かいのですが、手足は冷え切っていることが多くあります。
      足首には「三陰交」(足の内くるぶしの上端から、手の指の横幅4本分上の位置)と言う母乳の出に関係するツボがあります。
      ここを冷やさないために、くるぶしが隠れるような厚めのソックスをはきましょう。

      出ない母乳を増やす方法2. 昼寝をする


      授乳のリズムが整うまでは、
      泣いたら吸わせ続ける生活になりがちですが、不眠不休で1時間おきに吸わせても母乳は出ないものです。
      睡眠を取ることで、催乳ホルモン(プロラクチン)が沢山出ますので、
      時にミルクを足したり、赤ちゃんを誰かに抱っこしてもらったりして昼寝を取ることも必要です。
      夕方になるとお乳が出なくなる人は、
      お昼ご飯の後は少し横になったり午後お昼寝をすると、夕方の母乳の出を増やすことができます

      出ない母乳を増やす方法3. 水分は毎日3リットルが目安


      授乳期は授乳によって水分がどんどん失われていきます。
      水分がなければ母乳も出ないので、
      毎日3リットル、夏場は5リットルをめやすにこまめに水分補給して、水分量を増やすことが大切です。
      また、東洋医学では乳房と胃の経絡はつながっています。
      冷たい麦茶などはなるべく避け、甘酒、青汁など栄養のある温かい飲み物を摂って母乳量を増やしていきましょう。
      甘酒や青汁が飲みづらい場合は手軽に飲めるハーブティーをおすすめします。
      フェンネルやフェヌグリークなど、
      ヨーロッパや中国で伝統的に親しまれてきた母乳サポートハーブが入っているものを飲むと良いでしょう。
      また胃を温めるとお乳も温まりますので、飲むときはホットで飲むと良いです。

      出ない母乳を増やす方法4. 鉄分を取る


      母乳は血液から出来るので、
      プルーンなどのドライフルーツや牡蠣、レバー、赤身のお肉、緑黄色野菜などを意識して摂りましょう。
      出産の時に多量の出血をした人や、貧血気味の人は、あまり自宅でも動き回らないで横になって安静にする事も大事です。

      出ない母乳を増やす方法5:NMNサプリ


      何かと話題のNMNサプリですが、母乳の出を良くする効果が期待されています。
      母乳が出ない原因は大きく分けて2つ。
      1つは母乳の原料である血液がうまく運ばれていない事
      もう一つは母乳を生み出す脳からの司令ホルモンの乱れ
      NMNはどちらの原因をも改善しうるのです。
      もとを正せばNMNはビタミンB3の1つの成分ですので、血管拡張作用と促進作用があります。
      身体の隅々まで血液が巡ることで母乳が出やすい環境を作ります。
      そして、
      NMNは体全身へ司令を出している脳内の視床下部に届くことのできる物質です。
      視床下部から全身への司令経路を修復、改善することでホルモンが正常に働き、母乳を出やすくするのです。
      NMNがこれほど母乳に適しているとは、驚きですね。

      一番大事なのはストレスを溜めない事


      産後は出産の疲労が残る中、
      慣れない育児や、病院の指導と自分の生活のギャップ、実家との確執など様々なストレスがかかり、母乳が出なくなりがちです。
      赤ちゃんが小さいうちは外出もできず、なかなか気分転換ができないと思います。
      室内で手軽にできるアロマオイルなどを活用し、心をゆったりとほぐしてあげましょう。
      「ゆっくりお母さんになればいいんだ。」という穏やかな気持ちを持つ事がとても大事です。

      母乳が出るようになるまでの期間は個人差があり、
      生後すぐから母乳が出る人もいれば、1ヶ月健診の後や、赤ちゃんの首が座るまで母乳が出ない人もいます。
      まずはあきらめないで3ヶ月、上記の母乳を増やす方法を参考に、生活全般を整えてみてください。ただ第1次性徴の時に乳腺の発育が悪く、母乳が出にくい人や、出ない人もいます。
      母乳の出にこだわりすぎて極度のストレスを抱えるようになってしまうと、赤ちゃんとの生活が楽しくなくなってしまいます。
      一番大事なのは、赤ちゃんを抱っこするママの笑顔です。あまり根をつめずに母乳育児ライフを楽しめる子育てをしてくださいね。